何度かこのブログでも触れている、父親所有のニコンFを譲り受けることになりました。
正月に会って食事した際に最近はフィルムカメラでも撮っていると吹き込んでおいたことと、邪魔だから売ろうと店に持って行ったら1万円と言われたことで、私に譲った方がマシと思ったようです。
付属品は、NIKKOR-S AUTO 50mm f/1.4(非Ai)、SUNのハイテレズーム 85-210mm F4.8、ピストルグリップ、ナショナルのストロボ。
てっきりアイレベルファインダーかと思ったら、外光式の初代フォトミック仕様でした。
シリアルは「65」で始まる初期に近い製品で、写真に写っていませんが軍艦部にあるロゴはNIKONではなく「NIPPON KOUGAKU」のロゴでした。
ファインダーから横に飛び出している部分は、露出を測る窓(「F」字の左側の窓)に付けるアタッチメントで、平均測光から中央重点測光に換えるためのパーツ、反射光から入射光測定に変更するためのパーツがネジで連なっています。
そのさらに本体に近い部分のネジを外すと電池室となっており、露出計動作のための水銀電池MR-9を1個必要とします。
本体はメカニカルシャッターのため、電池は不要です。
恐る恐る開けると電池が入りっ放し orz
しかし、上の写真のように液漏れによる腐食は起きていません。
入っていた電池はコレ。
水銀電池は液漏れしにくいとどこかで見た気がしますが、それで助かりました。
すでに製造されていない水銀電池の代わりに、酸化銀電池であるSR43をMR-9と同じ形状、電圧に変換するアダプターを、以前ローライ35を動かそうと買ってたので、活用。
写真はLR43ですが、正常動作のためにSR43が必要なようです。高いんだよな・・
とりあえず動作確認のためにLR43を填めたら露出計の針は動きました。
ニコンF2と違って、裏蓋は開閉式ではなくスライドして取り外す形式。
装填は面倒くさい&難しいのですが、利点としては蓋をスライド式に噛み合わせるため、遮光のためのモルトが使われていないこと。
なので、フィルム室やシャッター回りはキレイです。
レンズを装填すると、カニ爪がついていればレバーが連動して、露出計に自動で絞り値を伝達します。
TTL(Through The Lenz)式ではなく外光式(レンズ越しに露出を測定していない)の露出計のため、開放絞り値を伝える必要がなく、ニコンのガチャガチャとはちょっと違います。
ただ、カニ爪のないレンズの場合はファインダー前面のレバーをレンズの絞り値に合わせてあげないと正確な測光ができません。
とりあえずテスト用に富士フイルムの記録用ISO100フィルムを詰めて、試し撮り。
奥さんと鎌倉でランチ後に八幡宮近辺を散策しました。
いつものカメスズさんで当日現像してもらいました。
光線漏れもなく綺麗に撮れてて一安心。
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