こちらで紹介した、義父の実家から持ち帰ってもらったレンズに触れてませんでした。
Nikkor-s Auto 5.8cm F1.4です。
レンズの刻印に「Nippon Kogaku」と書いてあるし、焦点距離はcm表記だし、相当古いレンズと思います。
くもりやカビも極少ないので是非使ってあげたいのですが、Ai化されておらずD750には付きません。
手持ちのカメラではフィルムカメラのFEだけ装着可能です。
これはこれで絵になるのですが、撮影時には絞り込み測光で露出を合わせたあとにレリーズするマニュアル撮影となります。
無理やり絞り優先AEを使うには、絞り込みレバーを倒したままレリーズする必要があり、指が攣りそうになりますw
なにより、試し撮りをしようにも36枚撮りフィルムを使い切ってから現像出してとなると、いつになるかわかりません。
やはりデジカメで使えないのは不便ということで、解決策は三つ。
一つは、Ai化以前のFマウント対応のマウントアダプターを導入。
m4/3かEOS-Mに変換するアダプターがあれば、手持ちのミラーレスで使えます。
ただ、焦点距離は2倍または1.6倍となるため、中望遠としての使い方となります。
うちにもFマウント→m4/3のアダプターがありますが、非Aiレンズには対応してませんでした。
二つ目は、非Aiレンズ装着に対応したデジカメを買う。
これは現在ニコンDf のみが対応となりますので、以前と比べると安くなりましたが19万円コース。
三つ目は、Ai 化改造をする。
ニコンは数年前まで、非Ai マウントをAi マウントに変換するサービスをやっていて、その当時は3千円でマウント部品を交換してくれたようです。
現在サービスは終了しているので、純正のサービスは受けられないのですが、改造自体はある意味原始的で、マウント部分に開放F値に応じた長さで切り欠けを入れるだけです。
なので、自分でもやろうと思えばできますし、実際自身で改造している例もサイトを漁ると出てきます。
もったいぶりましたが、考えるまでもなく3番目のAi 化を選択。
とはいえ、やり直しが効かない作業で練習もなしに試すわけにはいきませんので、サイトを探すと、ニコンの技術者OBが開いたお店「キィートス」さんを発見。
古いカメラの修理がメインですが、Ai改造も受けてくれるようなので、早速持って行きました。
改造の内容をサンプルのレンズで説明され、税抜き5,000円で請け負ってくれます。
その他ピントリングが重く、絞りダイヤルも渋いので、分解してグリスアップするオーバーホールを行えば改善すると思いますとのこと。
オーバーホールは1.7万円ですが、まずはAi 化して様子見てからにしましょうということで、Ai 化のみお願いしました。
年末年始を挟んだので、1か月近くかかりましたが、出来上がりました。
さっそくD750に装着。
ボディ側のメニューで58mm、F1.4をセット。
レンズの絞り環を操作すると、F1.4~F16まで、レンズ側の設定通りにボディ側も認識しました。
試し撮りの結果は次回に。。
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