D300不具合調査

カメラ

まず、MFレンズとAFレンズでの違いは何かというと、電子接点の有無になります。
まずはアルコールと綿棒で接点を掃除してみましたが症状変わらず。
逆に電子接点にビニールテープを貼って絶縁してAF-S Gレンズを装着してみました。

レンズの絞り情報が取れなくなっているので絶縁は成功。
この状態でシャッター切ったところ、ミラーアップの症状は変わらず。
ただ、装着後一発目のレリーズでレンズに右回り向きのトルクがクッとかかるのを感じました。

次に、AF-Dレンズを装着し試しに絞り操作をサブダイヤルではなくレンズの絞り環で操作するモードに変更して試したところ、なんと!ミラーが戻るではありませんか。

色々試すと、F8以下なら確実に戻り、F11以上だと戻らないときがあることがわかりました。
さらに、レンズを外してレリーズする際に絞り駆動レバーが下がって上がるときに少し抵抗をかけるとミラーアップ現象が再現できました。

ここまで試してなんとなく問題が見えてきました。
ニコンのレンズは、最新のEタイプを除くと絞りは本体側のレバーで駆動されます。

絞り値がいくつであっても、装着時はレバーにより開放状態になります(なのでファインダーが暗くならない)。
レリーズすると、駆動レバーが作動することで指定した絞り値になるのですが、駆動パターンが絞り値を絞り環で指定した場合と本体側で指定した場合で変わります。

本体側で指定する場合は、レリーズ時に絞り駆動レバーが指定した絞り値に相当する位置まで下がってから上がります。
このため、絞り環が無いレンズは未装着時は絞り全閉状態になってますし、あるレンズも絞り最小にすることが求められます。

それに対し絞り環で指定する場合は、絞り値に関わらず絞り駆動レバーは一番下まで下がってから上がります。
レンズ側の絞りレバーは本体側の絞り駆動レバーに乗っかる形になってますが、絞り駆動レバーが下がっていくと、絞り環で指定した位置でレンズ側の絞りレバーは止まり、本体側の駆動レバーはレンズの絞りレバーから離れてもなお一番下まで下ります。
レンズ側の絞り値が本体側でわからないので、常に一番下まで駆動する仕組みになってます。

上記から推測できるのは、本体側の絞り駆動レバーの戻る力が弱っていて、一番下まで下がればその勢いで上がり切るが、本体側で指定した絞り値までしか下がらない場合は上がりきらずにミラーアップする。
一番下まで下がっても、レンズ側の絞り環が絞られているとそれも抵抗となって上がりきらないという状態と思われます。
電子接点を絶縁してレリーズしたときに感じた右回りのトルクは、駆動レバーが一番下まで下がって勢いよく戻ったことによる衝撃だったということですね。

AFレンズでレンズ側絞り指定にしてもF11以上だと戻らないのはなんとかならないかと、MFレンズとの違いを見てみたのですが爪の大きさが違うくらいで、抵抗としてはむしろMFレンズの方が大きかったので、謎。
手持ちのD80の駆動レバーと見比べると、どうもレバーの爪の角度が違うようなので、試しに駆動レバーの角度をペンチでつまんでD80に似た角度に変えてみたら、手持ちのすべてのレンズで絞り最小(F22)にしてもミラーが戻るようになりました。

で、戻りが弱いのはどうしようもないのでどうやってもGタイプレンズは使えないのですが、海外通販サイトを見ると絞り駆動ユニットが4,000円前後で複数出品されているのを見つけ、試しに注文してみました。
私が注文したのはこちらです。

泥沼にハマりそうですけど、届いたら分解・交換にチャレンジしてみようと思います。

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