二泊三日東北バイク旅(その2)

バイク

石巻の宿泊場所を7時に出発。
海沿いを行くとまず女川の文字が見えました。
女川原発の名前も当時たくさん聞きましたね。
続いてこれも被災地としてよく名前を聞いた雄勝町、南三陸町と続きます。

南三陸に差し掛かり、どういう復興が行われているかを全く知らなかったなと思い知りました。
沿岸から海に注ぎ込む川に至るまで、真っ白で長大な防潮堤が築かれています。

海沿いの道を走っていて、パッと入り江があったであろう方向を見ると、目に入るのは白いコンクリートの壁。
海など全く見えません。
帰って調べたら、総延長385km、1.3兆円の事業だそうでそれがほぼ完成していました。
人口減少時代に入る中で、浸水の可能性があるエリアには住まないという選択肢もあるのではないかと思ったら、実際住居は高台に移しているそうで、それに加えてこの防潮堤が建設されたようです。
私がこんなところで違和感を表明するまでもなく、当然地元では賛否激論があったようで、建設撤回を訴える高校生の直訴がスルーされて、悔し涙にくれたという記事も残ってたりしますが、結果的には万里の長城がごとく巨大な防潮堤が入江という入江を塞ぐ形で建設されています。

日本は地震とは切り離せず津波もセットで周期的に襲来しますが、例えば相模湾直下地震がきて(実際2011年の東北地震と同規模と言われる貞観年間の三陸沖地震では、9年後に南関東で大地震が発生している)鶴岡八幡宮くらいまで津波浸水すると、人口密度の違いで被害は比較にならないくらい甚大になると思いますが、由比ガ浜や三浦半島西側をすべて防潮堤で覆うということをいずれやるんですかね。
被害が出るまではやらないんでしょうか。
いくら何でもバランスというものがあるのでは?と、白い壁を見ながら呆然となりました。

気仙沼までは下道で、気仙沼から三陸道に乗りました。
その方が海沿いを走ってそうだったのと、期間限定か復興支援かわかりませんが通行料が無料だったため。
次なる目的地の龍泉洞への時間短縮になりました。

三陸道を田老で降りて道の駅で昼食。またラーメン。。

で、やってきました龍泉洞。

こういった鍾乳石も魅力ですが、秋芳洞やあぶくま洞に比べると鍾乳石の展示にはあまり力が入っていないように感じました。
では目玉は?というと、こちら。

こちらの地底湖が目玉ですね。
第一から第三まであり、第一、第二は水深35m前後、第三に至っては98mとのことです。
観覧ルートは非常によく整備されていて、秋芳洞やあぶくま洞より歩きやすいです。
ただ、順路の矢印を辿るとどうやっても出口に出れず、同じところをぐるぐる回ってしまいました。
結局最後は順路の矢印とは逆方向に進んで出ましたが、どう出るのが正解だったんだろう。
出入口は同じ場所で一か所のようなので、逆走しないと出れないと思いますが。。

龍泉洞から流れ出る渓流です。
ご想像の通り、水は大変冷えてます。

龍泉洞を後にして次の目的地をどうするか。
盛岡に出て泊まる(青森はあきらめる)か、八戸へ出るか。
なんとなく目的の一つである青森駅までは到達できない予感がしたので、同じ青森県の八戸にもウニ丼くらいあるだろうと八戸へ向かうことにしました。
市場直結でリーズナブルに食べられそうなところは、朝からやっていてすでに営業終了しているようなので、街中にある海鮮居酒屋のようなところで。
メニューには「生ウニ丼 時価」とあるので、店員さんに聞いたら4千円とのこと。
高いがまあしゃーないと注文しました。

どうですか?これ。
高くても良いけどウニでびっしり埋めて欲しいなぁ。。
はっきり言って4千円分の満足感は得られませんでしたが(味は良かったです)、気を取り直して本日の宿泊場所確保へ。

八戸周辺は一番安くて7千円。
明日どこを回るかですが、ここまで来たら十和田湖とか、青森でも行ったことのない弘前市かなーと考えて十和田湖周辺を検索すると、「十和田ホステル」というところがなんと2千円という激安価格で泊まれるようです。
ということでココに決定。
しかし後でめちゃめちゃ後悔しました。

宿が酷かったということではありません(レビューには星一つ付けている人もいますが、私はコストなりかコスト比ではむしろ良いと思いました)。
後悔の原因は、八戸から十和田湖への道です。
Googleマップの最短時間ルートにしたのもマズかったと思いますが、後で地図を見るとどのルートでも大差ないなと。
とにかく細いクネクネ道、、だけなら条件によっては歓迎ですが時刻は18時過ぎ。
街灯もなくて真っ暗なんです。
バイクの貧弱なライトではハイビームにしても光量は知れており、しかも車についているようなカーブの先を照らす機能もありません。
わずかに目の前に見える白線だけでどのくらい回り込んでるかを判断し、適度に減速して曲がっていく。
路面の状態や何が落ちてるかなんて何も見えない状態で、です。
今考えても良く無事に走破できたなと。
そんな道を延々1時間半、まじ勘弁してくれーと叫びながら必死で走り抜きました。
Googleマップのナビでどのくらい曲がりくねっているかはある程度分かるのですが、目で見るのと実際曲がるのでは違いますからね。。
あー怖かった。
田舎では明るいうちに宿に入る!バイクの時は必須!という教訓を得ましたw

宿に入る前にスーパー銭湯入ろうとか、コンビニで酒・食料調達しようと考えていましたが、沿線にはどちらもなし。
クタクタになりながら投宿しました。
ココはスタッフ=オーナーも不定期にしか来ないようで、基本無人&セルフです。
予約後SMSで指定された部屋の鍵を玄関から取り、自分でシーツ・布団カバー・枕カバーをかけます。
酒・食料も無人販売形式で買うことができ、ビール(発泡酒)にもありつけました。

どうやら廃旅館をオーナーがレンタルして再利用しているようで、材料持ち込みでキッチンで調理しても良いそうです。
部屋は写真の通りで、案内としてはツインルームのシングル利用でしたが3人泊まれますね。

最後の最後で疲労困憊したので、発泡酒を飲んで20時過ぎには就寝。
本日の走行約500km。お疲れさまでした。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました